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ネックレスの長さについて

首周りのアクセサリーの総称をネックレスと言います。
ペンダントは中央にぶら下がるネックレス、ラリエットはひも状に一結びして使うネックレス、どちらもネックレスに分類されます。
ネックレスにはいろいろな長さがあり、それぞれ名称が異なり使用目的もある程度決まりがあります。
ファッションとして身に着けることに縛りはありませんが、慣習によるイメージがあるので知っておくと役に立つこともあるでしょう。
ネックレスをオーダーの際に参考にしてみてください。

 

左の画像
上から

◆チョーカー
◆プリンセス
◆マチネー
◆オペラ
◆ロープ

 

 

 

 

 

 

チョーカー

長さ:35~40センチ程度
首にぴったり張り付くような長さを指します。
タトゥーで描かれることもありますね。
パンクファッションのイメージが強いですが、19世紀のイギリスの社交界で流行したこともあり、上流階級の人々が身に着けるジュエリーでした。
特に、現エリザベス2世の曾祖母に当たる、アレキサンドラ女王はチョーカーを愛用したことで有名です。

こちらは19世紀フランス印象派の絵画です。マネの「フォリー・ベルジェールのバー」。バーメイドがとても素敵にチョーカーを着こなしています。
今も昔も、ファッションとはなんとも自由なものなのです。

プリンセス

長さ:40~45センチ程度
フォーマルなパールネックレスはこの長さがよくつかわれます。
シャツの襟もとに見え隠れする長さで、プチペンダントはこの長さが基本になっています。
既定の長さにとらわれず、ご自分の首にかけてみて最もきれいな長さで着用することをお勧めします。
特にブラックフォーマル用にパールのネックレスをお求めの時は、よく使うブラックフォーマルドレス(黒のワンピーススーツ)に合わせて、襟とのバランスのよい長さに仕立てるようにすると良いと思います。
皇室の女性方がお召しになるローブデコルテの襟もとにもプリンセスタイプのネックレスがしばしば見られます。

マチネ

長さ:50センチ前後
「マチネー」は芝居の昼間の公演のこと。社交界で、昼間のパーティで身に着ける長さとして生まれたネックレスの名称です。
プリンセスよりフォーマル感が薄れ、気軽に身に着けるのにちょうどよい長さですね。
食事や劇場など、気の置けないイベントにも便利です。マチネーとはよく言ったものだと思います。

オペラ

長さ:70~80センチ程度
マチネとは対照的に、夜のパーティーで着用される襟元の大きくあいたイブニングドレスなどに似合うネックレスの長さです。
確かに、ジャケットの下に着けると襟開きのラインにかぶるので、ワンピースやドレス姿のフォーマルな時の方が映える長さかもしれません。
よりカジュアルにつけるなら、セーターの上など、前開きのないお洋服の上に着けると良いでしょう。

ロープ

長さ:107センチ以上

画像の絵は16世紀、スペインのフェリペ2世の妻であるイザベラの肖像画です。
当時としてはとてつもない金額のパールをふんだんに使ったジュエリーを身に着けています。
2本のネックレスはまさにオペラとロープの長さですね。
このように、長ければ長いほどゴージャスな印象が強くなるのですが、1本持っていると使い勝手の良いネックレスです。

1本そのままでつけてもおしゃれですが、2重3重にして短くつけることもできます。

 

 

以上、ネックレスの長さの違いによる名称のご説明でした。
長さによる使い分けのお手伝いとなるのでしたら幸いです。

 

 

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